遺伝子組換え植物の環境に対する安全性の国際的な規制はカルタヘナ議定書により、国内規制はこれに対応したカルタヘナ法 (略称) により行われていますが、食品と比較して科学的情報が少ないこともあり、評価方法の国際的な調和が遅れているのが現状です。こうした中、ILSI Japanバイオテクノロジー研究会では、OECDバイオテクノロジー規制的調和作業部会副議長副議長やILSI CERA の諮問会議委員を歴任された林健一先生にご指導をいただきつつ、遺伝子組換え植物の環境影響評価(ERA)に関する情報を調査・研究し専門家の先生方との意見の交換を行い、この分野の科学情報をまとめていく活動を2011年からスタートいたしました。そして本年3月には、ERAプロジェクト調査報告特別号として、林先生にこれまでの国内外におけるERAの歴史をご自身のご経験を踏まえて振り返っていただくと共に、より科学的で国際調和の取れたERAの実現に向けた提言をまとめていただきました。
この度、本特別号の発刊を記念して、「ILSI Japanバイオテクノロジー研究会 ERAプロジェクト調査報告特別号 発刊記念講演会」を開催する運びとなりました。この講演会を遺伝子組換え植物のERAに関する議論を深め、国内外のERAの変遷とその意義を再認識する場とできればと考えておりますので、各位におかれましては、万障お繰り合わせの上ご参加いただければ幸いです。
皆様のご参加を心からお待ち申し上げます。
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